ECショップ を開設するシステムを検討する

近年、ECショップ を構築できるサービスが乱立していて、どれを選べば良いのか分からないという方も多いでしょう。
ネットショップのサービスは大きく分けて以下の3つに分類できます。

モール型
独立型
ASP型

それぞれの特徴を纏めて見てみましょう。

モール型

モール型の ECショップ は、複数のお店が集まったインターネット上のショッピングモールに出店して開業します。実店舗に置き換えると、百貨店やショッピングセンターの一区画を借りてお店を出すようなイメージです。

■モール型のメリット

モール型で出店するメリットは、何と言っても集客力! モール自体の知名度の高さで、集客力は抜群にあります。あなたも何か買いたい時にモール型のショッピングサイトで検索をしがちではないでしょうか?
 「できる限り安い商品が欲しい!」、「早く商品が欲しい!」など、ユーザーの要望に合わせて検索をかけられて比較検討できる便利なサービスだからです。
また、大きなECモールはGoogleなどの検索エンジンで上位表示されやすいです。その為、Googleで検索するユーザーも獲得しやすくなります。

■モール型のデメリット

しかし、モール型はユーザーに便利なように作られたサービスなので、モール内の激しい競争で出店側が頭を悩ませることも多いです。 「価格で比較されてしまい、商品の良さが伝わらない」、「自社のブランド力が上がらない」、「リピーターを獲得しにくい」という不満が出てくると思います。
また、出店料や月額利用料が高いので、価格競争に巻き込まれてしまうと更に頭を悩ますことに……。
商材にもよりますが、顧客の獲得はネット販売の安定経営では重要になります。販売する商品に合わせて、戦略が取りやすいECサイトを選ぶようにしましょう。

独立型

独立型のECショップは、自社でネットショップを構築することを言います。実店舗に置き換えると、八百屋さんやパン屋さんなどの商店のイメージです。
自分でサーバーを用意して、一から店舗を構築していきます。
現在はオープンソースを使用してECショップを構築する方法が主流です。

■独立型のメリット

独立型にはデザインや機能を自由にできるという強みがあります。
ポイントの導入や割引方法の設定などが自由にできますので、顧客獲得の戦略が立てやすいです。
また、デザインも柔軟に変更できますので、効果的なアプローチができます。
サーバーの増強なども自由にできますので、大規模なタイムセールをなどを検討している場合は独立型にしておいた方が良いでしょう。
ブランド力の向上や顧客獲得にも向いています。

■独立型のデメリット

独立型は一からシステムを構築していく必要がありますので、出店コストがかかります。
セキュリティやサーバー管理などの必要性がありますので、WEBシステムに関する専門知識を持っていなければなりません。構築・管理をIT企業に委託することもできますが、委託費用は高額になりますので検討が必要です。
また、独立型ではモール型よりも集客力が低いという点があります。
プロモーション活動を独自で行う必要がありますので、ある程度のマーケティング知識が必要です。

ASP型

ASP型のECショップは、開業に必要な機能やWEBページをレンタルして、クラウド上でお店を構えて開業します。実店舗に置き換えると、店舗と備品を借りてお店を出すイメージです。

■ASP型のメリット

ASP型のECショップでは、モール型と同様に、サーバーを構築したりする手間や知識は必要ありません。
出店に関わる法律の改正などはサービスの運営会社がチェックしてシステムへ反映してくれる他、サーバーの管理・アップデートなども行ってくれるので、運営費用は抑えられるようになっています。

■ASP型のデメリット

システムに関する知識が無くても簡単に開設できる一方、サービスから提供されている機能でネットショップを構築する必要があるので、独立型のECショップと比べるとデザインや機能の制限があります。
どのようなショップにしたいか、顧客獲得のアプローチ方法など、具体的に考えて最適なサービスを選択したいものです。
テンプレートやテーマ、プラグイン(追加機能)などで自分が作りたいショップを構築できるのか、契約する前に熟考した方が良いでしょう。 また、独立型と同様に、ASP型ではモール型よりも集客力が低いという点があります。
プロモーション活動を独自で行うコストも考慮しておきましょう。

顧客を獲得して経営の安定化につなげるには

新規顧客を獲得するのは、既存顧客のリピート購入を獲得するよりも大幅にコストがかかると言われています。
既存顧客に対してのアプローチ方法は、ECショップの開設前に検討しておくと良いでしょう。 これまで見てきたように、ECショップを開設する方法は様々あります。
しかし、ショップの機能や構築・管理のコストで違いがあり、商材や販売計画に合わせて適切な方法を選定する必要があります。
顧客の維持には、ポイントの導入や既存顧客限定の割引などの手法をとる企業が多いです。
それらの機能が利用できるかも確認しておきましょう。
また、近年ではSNSによる情報配信が低コストで顧客維持に効果的です。
SNSの運用もぜひ視野に入れてください。