唐突ですが、LINE@(LINE公式アカウント)はお持ちでしょうか? お持ちでなければ作成することをお奨めします。
LINE@は企業アカウントですが、無料で作ることができます。「認証済アカウント」(紺色バッジ)の申請料金も使用料もかからず、実質無料なのです!

参照:認証済アカウントとは?|メリット・申請方法

LINE@の便利な機能

LINE@は既存顧客へメッセージを一斉送信でき、顧客と企業間のコミュニケーションも取れる便利なSNSです。
飲食店、ヘアサロン、ショッピング施設など、店舗型のビジネスで多く使われている印象がありますね。
その他にも、メーカーや求人情報サイト、住宅情報サイトでも使用されていて、店舗型以外のビジネスでも有効なことが分かります。
既存顧客へのプロモーション施策として、既存顧客のリストを作成してDMを一斉送信することは多いですよね?
しかし、この作業はとても手間がかかります。
LINE@ならばQRコードを顧客に読み込んでもらい、友だち登録してもらうだけ! 企業側でする作業は、登録されている顧客へLINE@の管理ページからメッセージ送信するだけなのです。
また、メッセージ送信にはフィルター機能もあり、「ターゲットリーチ」の顧客を属性(地域、性別、年齢など)で絞り込むことができます。
「ターゲットリーチ」とは、性別や年齢、地域で絞り込んだターゲティングメッセージの配信先となる友だちの母数です。LINEおよびその他のLINEサービスの利用頻度が高く、属性の高精度な推定が可能な友だちが含まれています。
つまり、LINE@では顧客属性の振り分けなども自動でできてしまうのです。
このように、様々な機能で既存顧客の維持コストを大幅に抑えられるLINE@は大変便利なSNSです。

「友だち」を増やすには?

LINE@を運用する上で重要なことは「友だち」を増やすこと。
キャンペーン告知や新商品のプロモーションを「友だち」へ送信することで売り上げの増加へ繋げていきます。
では、「友だち」を増やす為にどのような施策を取ればよいのでしょうか? 「友だち」を獲得する方法をご紹介していきます。

■あいさつメッセージを設定しよう

何はともあれ、先ずは挨拶! 関係を築くためには、挨拶って重要ですよね? LINE@で友だち登録直後に届くメッセージは、「あいさつメッセージ」と言います。 こちらはデフォルト設定もあるのですが、必ずお店に合わせて設定してください。 「あいさつメッセージ」は以下の点に注意して設定しましょう。
  • 「○○さん」と登録者のニックネームを含める
  • どのような情報をメッセージ送信するのか知らせる
  • 登録者に配慮して、通知をオフする方法を記載する
  • リッチメニューを設置した場合、簡単な操作方法を記載する
  • 登録を継続した場合のメリット(友だち限定のクーポンやセールなど)を記載する
「あいさつメッセージ」の最後に登録御礼のクーポンを載せるなど、登録後の来店や購入を誘起する施策を設けても良いと思います。

参考:友だちにはじめて届く「あいさつメッセージ」設定のコツ

■実店舗で掲示しよう

店舗型のビジネスであれば、店頭にポスターを掲示したり、テーブルや会計にPOPを置いて「店舗スタッフからの声がけ」することが効果的です。
また、「友だち」登録をしてくれた方にはその場での割引や、ドリンクやデザートのプレゼントなどをすると、面倒な作業でも登録してくれる確率が高まります。

参考:店舗の友だち集めに役立つ、LINE公式アカウントのノベルティ販売を開始!

■企業ページに「友だち登録」ボタンを貼ろう

LINE@を作成すると「友だち登録」ボタンが使用できるようになります。
この「友だち登録」ボタンを企業ページのヘッダー・フッターに設置しましょう。

参考:「友だち追加」ボタンを設置する

■問い合わせフォームをLINEに切り替えよう

問い合わせフォーム代わりにLINEを使用することも有効です。
企業や商品のWEBサイトに「LINEで問い合わせる」というボタンを設置しておくと良いでしょう。
問い合わせの窓口は、できれば追尾型(フローティング)のバナーにするとお客様も迷いませんよ。
問い合わせる行為は、顧客の関心度が高いことを意味します。関心度が高い見込み客をリスト化できたら、関心度に合わせて効果的なプロモーションができますね。
こちらの施策は、フォトスタジオや美容系のサロン、BtoBの企業などで有効です。
このようなビジネスは実店舗に来る機会が限られるので、POPやポスターでの勧誘はしづらいですよね。
WEBサイトで興味・関心を持ってくれた方を離さないよう、LINEで顧客リスト化しておくと良いです。

■LINEでメッセージを送信しよう

LINE@は無料で作成できますが、送信するメッセージ数によって料金プランが異なります。
お客様からのお問い合わせに応える形のメッセージは、このメッセージにカウントされません。あくまで企業から顧客への一斉送信メッセージのみが対象です。

フリー
プラン
ライト
プラン
スタンダード
プラン
月額固定費 無料 5,000円 15,000円
無料メッセージ通数 1,000通 15,000通 45,000通
追加メッセージ料金 不可 5円 ~3円

※詳細はこちら

参考:料金プラン

この表の通り、フリープランでしたら月に1000通のメッセージが送信できます。
週に1回メッセージを送信するとした場合、

250人×4回=1000通

になりますので、顧客数が250人までは無料枠で運用可能かと思います。
顧客数が増えてきた場合は有料プランへの切り替えを検討しましょう。

メッセージ1通で吹き出し3つが送信できます。吹き出し1つは500文字制限です。
500文字も入力してしまうと見づらいので、適当な箇所で区切る方が良いかと思います。情報量が多い方が良いという訳ではありません。
スクロールの必要が無いよう、画面範囲内に必要な情報が入る構成にしましょう。
メッセージ作成で念頭に置いておく必要があることは、最後の吹き出しの重要性です。
特に最後の吹き出しは閲覧される確率が高いので、画像や割引クーポン券など目を引くようなメッセージにすると効果的なのです。

参考:メッセージ配信を作成する

■LINE@を育てて既存顧客の維持へ

LINE@の活用方法を見てきましたが、いかがでしたか?
日本においてLINEは暮らしに根付いたSNSと言っても過言ではありません。
LINEはメールよりも開封率が高いので、上手くマーケティング施策に取り込んでいきたいものです。
商材や販売計画に合わせて適切なメッセージ送信を行い、顧客維持に繋げていきましょう。